出番を待つ「舞台袖」

役に立つ舞台用語

 
発表会の練習の時に「舞台用語」を知っておくととても簡単に情報を共有できたり、短い言葉で指示できたりします。
舞台には客席には見えない「袖」という場所があります。
 
「舞台袖」みなさんもお聞きになったことがあるかもしれません。
舞台の横、上手(客席側から舞台を見て右側)下手(客席側から舞台を見て左側)にある「待機場所」ですね。
着物の「袖」と同じ感覚です。
体の中心の胴体が「舞台」だとしたら、その横、手の部分にあたるのが・・・「舞台袖」です。

 
舞台によっては「袖」がないところもあります。
ライブステージだったり、仮設のステージだったり・・・
幼稚園・保育園の遊戯室の舞台もあるところとないところがありますね。
 
でも一般に「舞台袖」というものは客席(お客様)には「ない」「見えない」場所です。
そう、見えない場所・・・ということは・・・出演者が見えてはいけないのです。
 
小さい子どもたちにとって、とても理解するのが難しいものです。
お父さんやお母さんが気になって、どうしても舞台袖から探そうとしてしまう・・・
袖幕から顔を出してしまう子どももいます。
そういう時はこう言って教えてあげましょう。
「〇〇ちゃんがお客様の顔が見えるということは、お客様からも〇〇ちゃんが見えてしまっているんだよ!」と。
客席をのぞいている〇〇ちゃんにお客様の目がいってしまうということは、その場面で頑張って演技をしているお友達がかわいそうだと説明してあげましょう。
〇〇ちゃんが演技をしている時もちゃんと見てほしいでしょう!・・・と説明してみてください。

 
そしてとても大切なことは・・・

舞台袖はおしゃべりをしない場所

舞台袖で出番を待つときには「絶対におしゃべりしない」「なるべくゴソゴソしない」場所・・・
というふうに教えてあげましょう。
 
でもここで。
「本番だけおしゃべりをしない」・・・これは無理ですね。普段からその練習をしましょう。
つまり、お部屋で発表会の劇の練習をするときにも、「袖」という場所をきっちり決めて
「この場所は、おしゃべりをしないで出番を待つ場所」と決めてしまいましょう。
 
何事もそうですが・・「本番だけ」というのは無理です。
「普段から本番通り」・・・これが鉄則ですね。
何百回も出演してきた宝塚のような大きな舞台でも、限りなく本番通りにできるようにします。
フィナーレの大階段はお稽古場には設置できません。
でも少しでも再現できるように、難しい階段のダンスなどはお稽古場の床にテープを貼って平面階段を作ることもあります。
ですから、発表会の練習をお部屋でする時はここからが「舞台袖」という区切りをテープなどを貼って練習するととてもいいですね。
そこで待機している、というのも練習です。
そこではおしゃべりをしない、というのもお部屋から練習しましょう。
そういう練習をするのも発表会本番の出来を左右することです。
 
園での発表会当日はテンションも上がりますので、練習の時と同じように、
普段の力が限りなく出るようにするためにも、待機場所の「袖」はいつも通り・・・ができるようにしたいものですね。
 

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