年長さんの劇を成功させるためには!

劇指導をしている講師とこども達の写真
目次

一番大切なのは「こども達の笑顔」

伸び伸びと遊んでいた年中さんがもう年長さんへ!!
こども達の成長は本当に早いですね!!

年長さんは園生活の集大成の生活発表会を迎えます。
なんとしても楽しい思い出を持ち、自信を持って学校生活に送り出してあげたいですよね。
先生ご自身もこども達との最高の思い出を作りましょう。

本当に心から楽しかった!感動した!と思える発表会やお遊戯会にしましょう!
勿論頑張る!という意気込みは大切ですが、気持ちだけが先走ってしまい練習に入ると大変なことになってしまいます。
まずは題材選びから始めましょう。
そしてその後、指導法・ちょっとしたコツ・気持ちの持ち方や小道具の制作などなど・・・を先生方に具体的に丁寧に解説していきますので楽しく読み進んでくださいね。
こども達と先生の「とびっきりの笑顔」が溢れるために!

年長さんの劇を成功させるための3つのポイント

生活発表会でこども達が元気に演じている写真
年長さんの劇「失敗しない」ためには?のイラスト画像

今からお話しする「年長さんの劇を成功させるポイント」はPETIPAの劇発表教材こども歌劇「夢の色ってどんな色?」を例にとってお話しします。
まだストーリーをご存じない方はこちらをご覧ください。
     ⬇︎

こども歌劇「夢の色ってどんな色?」のバナー

その1 感動するストーリーの劇を選ぶこと。

こども達が劇をして保育士さんが喜んでいるイラスト

作品選びはとても大切です。
先生方は劇の作品を絵本や昔話から探してくることが多いですね。
でも時代は進み、「感動するストーリー」を絵本や昔話のように「読むために作られたもの」から探し出すのは至難の技です。

年長さんにとって生活発表会は集大成の場です。
できれば、巣立っていく年長さんにイメージがぴったり重なるようなストーリーだったらどんなに素敵でしょう!
その他、みんなの友情を確認し合えるようなお話しや、感謝する優しい気持ちを持つ・・・そんなお話だったりもいいですね。

そして大切なのは、ラストに向かって感動できるストーリーであれば最高です!!
無理やり感動させようというのではありません。
卒園ということは、未来に向かって、夢を持って歩いていくことです。
その卒園児さん、そのもののストーリーを劇に乗っけてみると、演じるこどもたちもご覧になる方々も、未来に向かって羽ばたいていくこどもたちに心からエールを送れる「感動」が生まれてきます!
感動とは心が動くことです。
無理やりなストーリーを作り上げても感動にはなりません。
演じるこどもたちの心も動くと、そこにリアリティが生まれ、感動を呼びます。
そうなると自然に涙が出てきます。
その感動の涙のあとに「笑顔いっぱいのフィナーレ」があるとなおさら華やかです。

その2 感動の場面(大切な場面)に必ず全員が参加していること。

感動の場面に自分の子が出ていなくて泣いている保護者のイラスト

一番の盛り上がりの感動の場面があってもその場面に限られたこどもしか出ていないと・・・ちょっと出ていないこどもの保護者さんは寂しいですよね。
もちろん出ていないこどもも、ちょっと寂しい思い出を作ってしまうことになりかねません。
なるべく全員が、一番の盛り上がりの感動の場面に、何らかの形で参加してみんなで作り上げるような場面にしたいものです。
とは言っても全員が同じ主役をするわけにもいきません。

ラストにその劇のテーマ、例えば「夢を持って歩いて行こう!」「自分に自信を持って」などを、一言ずつでもいいので、全員で「その劇で伝えたいこと」をセリフを割って「呼びかけ」にしたりするとみんなのセリフを全部合わせて一つのセリフと受け取ることができます。
その他、歌やダンスで参加したりもいいですね。
なるべく、一言ずつでも声を出せるようにする、など考えてみましょう。

そして、もし余裕があれば、こどもたちはたくさんの場面に出させてあげましょう。
劇「夢の色ってどんな色?」では、 盛り上がるクライマックスに「夢を食べる怪物」が出てきます。
黒いマントなどを羽織って、妖精たちの夢を食べるために襲いかかります。
この場面の怪物は何人いてもいいのです。

PETIPAが劇の指導に行った幼稚園様では、この場面の演出をしていて、ふと舞台袖を見たら・・・
すでに自分の役、妖精や魚役のこどもたちが座っていました。
あとは最後の「呼びかけ」のところに出るつもりで待っているのです。
即、「袖にいるみんな、怪物になって出てみる?」と聞いたところ、「出る出るー!!」即答でした。
みんな怪物になりきって、思い思いの怖い表現で演じてくれて、なかなか迫力ある場面になりました。

出番は多い方が基本嬉しいのです、舞台人にとって。
特にこどものはテンションが下がる原因は「暇」です!

劇の出番が少なくて暇で暴れているこども達のイラスト

暇にさせないことはとても大切です。
嫌がるのを無理に出すことはないですが、セリフも覚えなくてもいい場面などは即対応できます。
何役もたくさんの役をする子たちが多くなって、結構みんな息が切れていましたが、それはそれでテンションも上がり、どの場面もみんなで作り上げる、という気持ちになれたようです。

このように、「あなたが必要だよ。」ということでたくさん出てもらうのはいいことだと思います。

最近お問い合わせのあった園長先生や年長さんの担任の先生とお話をしました。
「一つの役でなくても、何役でもさせてあげていいんですよ。」と。
皆さん「目からウロコです!!園では主役を何人もでするのですが、一人の子が場面を変えていろんな役をする、ということは考えつかないことでした。」とおっしゃいました。
一つの役が終わるともう最後まで舞台に出られずに袖で待機しているより、場面が変わったら違う役で出たらいいのです。
衣装を総替えしたりしないのであれば、どんどんいろんな役で出てもらいましょう。

余談になりますが、私桐生が宝塚時代、どんなにしんどくても、後ろの方で目立たなくても、めちゃくちゃ忙しい早変わりをしながらでも出番の多いショーは楽しかったものです。
きっとこどもたちも同じだと思います。
自分が責任持って真ん中でセリフを言う役でないところは、それなりに縁の下の力持ちになって参加する・・・
この「自分の役割を果たす」と言うことを体験することはとてもいいことだと思います。

その3 こどもの顔が隠れて見えない…ということのないようにしましょう。

こども達が並んでいるけれど顔が見えないので焦っている保育士のイラスト

例えばフィナーレ。舞台に全員が揃います。
人数が多く3列になったとしましょう。
1列目は座る、または舞台に腰掛けるようにする。2列目は膝立ち。
3列目は立つ。・・・そうすると全員の顔が見えます。
ポイントは前列の人と人の間から顔が見えるようにすること。
こども達には並んだ状態で客席側に先生が立って「先生が見えるかな?」と言ってみてください。
自分がまっすぐ先生が見えない、ということは客席からもこどもの顔が見えない、ということです。

その他フィナーレで数人ずつ挨拶をする時。

  • 袖から数人出てきて挨拶をして後ろの自分の場所に行きます。
    次々出てきて挨拶をしては自分の場所に行くと、挨拶しているこども達だけがきちんと見えます。
  • その反対にまずは全員が並んておいて、そこから数人ずつ挨拶をして両袖に入る、というパターンもできます。
    全員が挨拶をして入った後にもう一度全員登場します。
  • 年少さんくらいでしたら一旦退場するのは難しいので、全員が半円形に並んでいて、その自分の場所から何人かずつ前に出て行き挨拶をします。挨拶が終わると自分の場所に戻ります。

これを音楽できちんと決めると簡単です。4小節ずつくらいで区切ると歌いながらできたり、自分の出るところは音楽で覚えられるのでとてもいいです!
どれも劇をする上において、失敗しないためのテクニックとしてとても大切なことです。


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こども歌劇「夢の色ってどんな色?」のタイトル画像

「劇サポート動画」で自信を持って指導しましょう!

上記のことを踏まえて劇の練習に入ると、ちょっとした迷いや問題点が出てくるかもしれません。
でも安心してください。
そんな時にこの「劇サポート動画」を見て自信を持って練習を進めてください。
PETIPA代表の桐生のぼるは元宝塚歌劇団、こども歌劇作者の谷口真実子は現役の舞台人です。
この舞台のプロがセリフの言い方・演技の練習法・演出のポイントなどを動画で丁寧に解説します。
短い動画ですから気軽にご覧ください。
きっと「劇ってこんなに楽しんだ!「劇をやってよかった!」と思っていただけると信じています。
こちらをタップしてご覧くださいね。
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年長さんの劇 人気3作品についてご紹介

年長さん向けの劇では「夢の色ってどんな色?」が人気No.1ですが、No.2 No.3の作品の劇「ヨーホー・たからさがし」「はじめてのありがとう」もおすすめです。
この3作品の特徴などをわかりやすく比較しました。
上演時間・教育的テーマ・配役・歌や音楽・特徴・・・・などなど、こちらをご覧いただくととても分かりやすく、迷わないで劇題材を決めることができますよ。
ご自分のクラスの個性や先生の思い、などを考えながら選んでみてくださいね。
詳しくはこちらです。
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