こどもの劇に!こどものダンスに!幼稚園・保育園の先生に伝えたい! PETIPAの「楽しさ」と「感動」へのこだわり

PETIPAの「楽しさ」と「感動」へのこだわり


PETIPAの教材や研修をご存知でこの投稿にいらっしゃった方、そして何かのきっかけで初めてこの投稿に出会われた方、ありがとうございます。

PETIPAは15年以上前から、幼稚園・保育園の先生にお役に立ちたいと様々な研修や講演事業、そして劇教材・」ダンス振付教材を制作し続けてきています。
小さな小さな会社ですが、保育者の方々に輝いてほしい!という思いはとんでもなく大きいのです。
このページでは、研修や教材制作においてのPETIPAの「熱い思い」と「こだわり」「揺るぎない決意」を書き綴っていきます。
とは言ってもタイトル通り「楽しさと感動」を皆さんと共有したいのがPETIPAの揺るぎない決意ですので、気楽に読んでくださいね。

最後には、(いえ途中でも)きっと元気で笑顔になるご自分を確認していただけると信じています。
中には笑えるエピソードやホロリとする内容、そうなんだ!!というびっくり、深いお話、時たま脱線・・・色々とあります。
ちょっと立ち止まって読んでくださいね。

なぜ幼稚園・保育園の先生に輝いてほしい!と思ったのか?

これをお話しせずにはこの仕事のスタートがありません。
原点です。
私は宝塚歌劇団という世界で音楽学校の2年を含めて15年舞台の世界にいました。
星組に所属していて、男役から娘役に転向した人です。
退団のすぐ後に結婚し、こどもが3人できました。
上2人が男の子、3番目が女の子です。
3学年違いの兄弟ですが、次男と長女が小さい時からひどいアトピー性皮膚炎でした。
二人とも幼稚園の頃が一番状態がひどかったのです。

そのころの私の日課は朝一番、起きたらこども二人の血だらけになったシーツを泣きながら剥がす・・・これが私の1日の始まりでした。
首・肘の内側・膝の後ろの5箇所から血と体液がシーツを汚して、可哀想で可哀想で泣きながらシーツを剥がしていた毎日でした。
(ご安心くださいね、今は二人とも本当にあの時が嘘のように綺麗に治っています!)

夏は特に過酷で、汗で何度もシャワーをさせていましたが、その時の娘の痛がる「きゃー!」という声がいまだに私の耳に残っています。
そんな時は「○子ちゃんが可哀想だから、ママが代わってあげたい!」と私がいうと娘は「そんなのしたらママが痛いから、頑張る!」と言って涙ながらに歯を食いしばっていました。
それを聞いて、また私は泣いてしまうのです。
次男は次男で友達にいじめられたりした時期もありました。

でもそんな中でも、2人ともたった一度も「幼稚園に行きたくない。」という言葉を発したことがなかったのです!
「幼稚園は楽しい!」「幼稚園に早くいきたい!」そう言って毎日通ってくれました。
後で担任の先生や園長先生とお話をしたのですが「園では頑張っていましたよ。濡れたハンカチを握りしめてお歌を歌っていましたよ。」とお聞きして胸が痛んだものです。
そんな時でも先生方は幼稚園は楽しいところ・・・と思わせてくださったのです。
毎日毎日とても気を使っていただいて、楽しく園に通わせてくださったことを私は一生忘れません。
次男は風邪で熱があっても、どうしても七夕祭りにはいきたい!と駄々をこねて、点滴で熱を下げて参加したほどでした。
幼稚園が大好きでした。
こんな辛い時に、幼稚園生活が楽しい!!と思わせてくださった先生方に、私は恩返しがしたいのです。勿論長男も自家中毒のためによく吐いたりしましたが幼稚園は大好きでした。
幼児期の思い出は人格形成に関わる大切な大切なものです。
こんな幸せな人生のスタートをさせてくださった先生方にどうしたら恩返しができるか・・・ずっと心に残っていたことでした。

そんな時に園長先生(長男の時の担任の先生です。)が「今お遊戯をさせているのですが、なんだかマンネリだし、もっと楽しいダンスを教えていただけないですか?宝塚歌劇団にいらっしゃったからぜひ教えてください。」と私に言ってくださったのです。
保護者の私に!とびっくりしました。
園長先生は「夏にはこんな研修会がたくさんあるんですよ。」と色々な研修会の案内を机の上にどさっと置かれて、その多さにもびっくりしたものでした。
「そんな大きな研修会なんて、私にはできません。」と慌てて言う私に「大丈夫ですよ、大きな会社もあれば個人的にされている研修もありますから。」とニコニコされて説明をしてくださいました。
そのころ私は3歳〜大人までの生徒さんが200名くらいいるダンススタジオPETIPAを主催していましたので、ダンスの指導はしていましたが、全く知らない保育業界です・・・
でもその時に何かが私の背中を押してくれる感覚がありました。
「これが私のできる恩返しだと思う!」
今から思うと実に根拠のない自信のようなものだったのかもしれません。
しかし、これをしないではいられない!と言う思いがお腹の底から湧き上がってきました。

私は「こうしたい。」と言う考えが行動に移るのがちょっと普通の方より早いような気がします。
その次の年には東京と神戸で第1回の「みんなができるダンス・お遊戯研修会」がスタートしました。全くつてのない幼稚園・保育園に500通のご案内を出して・・・
先生の笑顔が私たちの力
「みんなができるダンス・お遊戯研修会」はダンススタジオ時代の助手をしてくれていた谷口真実子(こども歌劇の作者で、役者です。)と二人三脚で14年間続けてきました。
第1回はそれこそ緊張のあまりガチゴチになって、二人とも舞台人なのに緊張が半端なく、一生懸命すぎて張り切りすぎて声も大きく、すごい迫力だったと思います。
親の緊張がすぐにこどもに伝わってしまうように、私たちの緊張が先生方にも伝わってしまったようで、先生までもが必死の形相になってしまっていました。
その日の研修が終わった後は、今までのどんな舞台の後よりも疲れてしまい、へとへとすぎてしまいました。
それが一年目の研修会。
次の年、昨年の研修会を振り返り、2回目の研修に向かって谷口と話し合っていたところ・・・
・・・「ちょっと待って!私たち、あまりにも指導!指導!してきたけれど、去年みたいにあまり必死になりすぎると楽しくないよね!!」
「そうだよね!楽しくなくちゃね!!先生たちが楽しくて元気になる研修会にしなくちゃね!」
全く目からウロコの瞬間でした。
一生懸命すぎて、笑顔も無くなるほど真剣にしても、それでは楽しくありません。
心からダンスをすること、体を動かすことが楽しい!そう思ってほしいのだから、楽しい研修会にしよう!!そして先生と一緒に元気になろう!!
一気に2回目の研修会から方向転換したのです。
アイドルコンサートのような研修会、と言われるようになりました。



会場は1年ごとに大阪・福岡・広島・名古屋と増え、研修会で出会った先生方の数は16,000名に登ります。
朝10時から夕方4時まで先生方と一緒になって汗だくで踊り続け、1回の研修会で研修するダンスは20曲以上。
熱気ムンムンでテンションMAXの研修会は、先生方のとびっきりの笑顔であふれんばかり!
「この研修会があるから一年頑張ります!」
「保育士やめようかな・・・と思ってたけど、もうちょっと頑張ります!」
そんな言葉をいっぱい聞かせてくれました。
これこそが私たちの元気の源です。
そしてこれこそが大きなこだわりなのです。


先生自身が元気じゃないとこどもたちは元気じゃない。
先生自身が笑顔だとこどもたちは元気!
先生が心の底から楽しむ研修会!

私たちは舞台人です。
世界中の舞台人の中には自分の気持ちがそんなに乗らなくても素晴らしいパフォーマンスのできるスターもいるでしょう。
演技ですごい嘘(それはいい嘘ですが)がつけて人々を幸せにできる人もいるでしょう。
でも私たち二人はそんなすごいことはできません。
自分自身が舞台が大好きで、悩んでも舞台に立てばそこは大好きなところです。
踊ったり歌ったり演技をしていることが幸せなのです。
舞台に立てているときは元気いっぱい精一杯発信します。
そうしないとお客様に元気は伝わらない、楽しさは伝わらないと信じています。
舞台に対する技術はまだまだでも一生懸命ならできる。
そして心から楽しく踊ることはできる。
その楽しさを発信したい!伝えたい!

それと幼稚園・保育園の先生がこどもたちに劇やダンスを指導していく現場は一緒じゃないかな・・・そう気がつきました。
こどもが大嫌いな先生なんかいない!
じゃあ一緒じゃない?
先生が心から楽しいと思うダンスを、劇を発信したら、こどもは楽しいと思う、楽しいと思ったら元気になる!
キーワードは「楽しさ」なんだと。
幼稚園・保育園の先生の仕事は大変!
前にお話ししたように3学年ずつ離れた私のこどもたち。
長男だけは3/25生まれなので年中からお世話になり、次男と長女は年少から幼稚園にお世話になりました。
つまり途切れることなく8年間私は園に通っていました。
本当に私の下駄箱が欲しい!と思ったものです(笑)
アトピーのこともあり、先生方のお仕事の大変さを垣間見て、本当に忙しくて大変なお仕事なんだとびっくりしていました。
行事に次ぐ行事・・・

長女が年少の時に阪神淡路大震災にあった私たちです。(神戸在住です)
そんな時でもがれきの中を園に通い、生活発表会はありました!
すごいことです。
普通に園生活をさせていただきました。

そんな大変な中でも行事をこなしていかないといけないお仕事。
運動会や生活発表会のダンスや劇の指導がどれほど大変なのかを知りました。
きっと楽しいと思うことすらできなくなるのではないかな、とも思いました。
「やらなければいけない。」
〜しなければいけない・・・と思うことがストレスになります。

劇を作らなくてはいけない、振付をしなければいけない、お遊戯を指導しないといけない・・・
いけないだらけになってしまうと、先生は楽しくないですよね。
つまり、こどもたちも楽しくない。

これでは先生もこどもたちも元気が出るはずはないですね。
ここで少し脱線・・・



毎年の研修会の最後に私たちから研修をやりきった先生方へプレゼントをします。
本気の歌とダンスをプレゼントするのです。
つまりショータイム!
これがあるから頑張れる!と言ってくださる先生もいらっしゃいます。
マジで歌い踊りますよ!
その前座として「明日があるさ」のPETIPA作の替え歌、保育者バージョンを歌うのです。

ご紹介しましょう。

   明日があるさ (幼稚園・保育園の先生バージョン)
① お外遊びで日焼けして  プール遊びで日焼けして
  紫外線がいっぱい 紫外線がいっぱい とどめの運動会
  明日がある 明日がある 明日があるさ

② 運動会に音楽会  遠足バザーにお泊まり保育
  行事がいっぱい 行事がいっぱい 明日は誕生会
  明日がある 明日がある 明日があるさ

③ あの子はアリエルうちの子わかめ あの子はうらしまうちの子昆布
  クレームがいっぱい クレームがいっぱい 私は貝になる
  明日がある 明日がある 明日があるさ

④ ピアノに英語スイミング  お習字に体操クラシックバレエ
  その前には その前には おむつは取ってくれ!
  明日がある 明日がある 明日があるさ

⑤ 結婚するにはお年頃  まわりにいるのは子どもだけ
  あきらめないで あきらめないで 自分に言いきかす
  明日がある 明日がある 明日があるさ

⑥ 仕事を辞めた人がいる  仕事を続ける人がいる
  続けていれば 続けていれば 幸せになれるさ
  明日がある 明日がある 明日があるさ

⑦ 明日があるさ明日がある  若い僕には夢がある
  いつかきっと いつかきっと わかってくれるだろう
  明日がある 明日がある 明日があーるーさー

大変なお仕事も笑い飛ばしちゃおう!笑って元気になってまた頑張ろう!と言うコンセプトで作って歌うのですが、笑いながら泣く先生が続出!

意外でした。

ごめんなさい、泣かすつもりではないんですよ、と。
でもおかしくて、でも泣いちゃう・・・って。
それくらいいっぱいいっぱいで頑張っていらっしゃるんですよね。

ちょっと脱線しましたので元に戻しましょう。
運動会のダンス・生活発表会の劇は立派な舞台です!
ふと、私たちが演じている舞台ってどう言う基準で「舞台」って言うんだろう・・・
そう、お客様がいること。
つまり、5人のお客様でも5,000人のお客様でも舞台は舞台なんだって。
人前で演じること、ダンスすることは全部舞台です。芸術なんです。
お客様がいらっしゃることが舞台ということ。

だから運動会も生活発表会もすごい舞台なんです!
熱狂的なお客様がいらっしゃるわけですから。
ですから、舞台に立って発信する人、つまりはこどもたちが一生懸命心を込められること、楽しくできることが100%伝えることなんです。

じゃあ私たちと同じじゃない!そう確信しました。

でもここで一つ問題が・・・・

その舞台を作る先生方は?
舞台のプロの脚本家でもなく、演出家でもなく、振付家でもありません。
幼稚園・保育園の先生は保育のプロなんですよね。
私たちは保育のプロではありません。
舞台のプロです。
ここに思いとこだわりがあります。
だったら舞台のプロがベースを作り、保育のプロがこどもの指導をすると素晴らしいものが出来上がるんじゃないかと。
舞台で演じるものやダンスには、必ずストーリーがあります。
脚本では必ず最後の「落とし込むところ」に向かって物語が進行していくように書いてあります。
演出家はその脚本に沿って、最高の感動に持っていくように演出します。
音楽も振付も全員が同じところに向かって作り上げていきます。
小道具・大道具・衣装・音響、すべてのスタッフが総力をあげて作り上げるのです。

それを幼稚園・保育園の先生はすべて一人でしていく・・・
この仕事の大きさに圧倒されました。
それでは、楽しんで劇やダンスをしよう!なんて言っていられない、そう思います。

私たちの劇やダンスの教材は、先生がただただ楽をしてもらうために制作しているものではありません。
お客様に感動をしてもらうために、舞台のプロが総力をあげて制作した教材です。
その教材に沿って、先生方がクラスやこどもに合わせてアレンジしながら指導してもらいたい。
先生方のお仕事は、素晴らしい脚本を書くことでも、こどもたちに間違わずにセリフを言わすことでもありません。
また、すごい大道具や小道具を作ることでもありません。

先生のお仕事はその先にあると考えます。
劇を通してこどもたちをどう成長させるか。
ダンスを通してどんなことを感じて、どう成長させるか。

これが保育に携わる先生方の一番大切な仕事だと思います。

でも劇やダンスを作ることと指導するだけで精一杯になってしまい、そのさきの一番大切な仕事まで行き着かなくなってしまう・・・
これが私たちには一番残念に思えることなんです。
ただセリフを言い、振付通り踊ったとしても、その先の成長に繋がらなくては劇やダンスをする意義がなくなってしまう。
その大切な意義がわかっていらっしゃってもそこまでいく時間がない・・・それが実態ではないかと考えました。
先生方はみんな、こどもたちに成長してほしいのです!
その成長こそが先生の自信となり、先生自身が輝くことにつながるのですから。

だから先生に輝いてほしい!!

PETIPAの揺るがない決意は「先生が輝く!」なんです。

先生が輝くためには

劇教材 こども歌劇のこだわりと制作の思い


「みんなができるダンス・お遊戯研修会」で直接知り合った全国の先生方からたくさんの意見や要望をお聞きしました。
その中で一番多かったのが「劇制作の大変さ」です。
1年の行事の中で一番重くのしかかってくるのが生活発表会の劇。
ほとんどの先生がそうおっしゃいます。
中にはあまりに荷が重すぎて体に支障をきたすようになってしまった先生も・・・

先ほど書いた劇を通してこどもの成長を促すために・・・を実現させたい一心で制作し始めたのが
「こども歌劇」なのです。


劇発表・表現遊び・オペレッタ・ミュージカル・・

生活発表会の劇を表すワードはいろいろあります。
全国の園によって様々。
だからPETIPAのオペレッタ・・・とつけると、その概念がみなさん全然違います。
それは表現遊びと言います・・・じゃなくて劇と言います・・・いろいろです。
ですからPETIPA独自の名前をつけました。
「こども歌劇®️」です。
「こども歌劇」の名前の由来
よく園でされる劇、先生方は「オペレッタ」と言われますね。
保育業界では当たり前のことなんでしょうけれど、初めて私たちがオペレッタと聞いた時にはびっくりしました。
オペレッタですって!!
舞台芸術の世界でオペレッタというと、きちんとカテゴリーがあり、19世紀半ばにパリで起こり、基本的に「喜劇」であり・・・その他色々とオペラとは違うところがあります。 ですから私たち舞台人にとってオペレッタと聞くととても敷居の高いものに感じたのです。
これを幼稚園や保育園でするの??
正直その時はびっくりしました。
でも後から保育業界では劇遊びなどのことをオペレッタという、と聞きホッとしたものでした。

さて、PETIPAの劇の名前をどうしよう・・・谷口と二人でたくさん案を出し、話し合いました。
こだわりは・・・こどもたちがする、というのを聞いた時にわかるようにしたい!
こどもミュージカル・・・そうだけど、いろんなステージで使われているし・・・
もう一つ、宝塚歌劇団で培った技術や精神を元に作っていくけれど、そんなに難しくなく、宝塚の華やかさはイメージとして入れたい!
そうした時に私がポンと「こども歌劇は?」と言ったのです。
それいいね!!と決まりかけたのですが、果たして商標登録まで取れるのかしら・・・
とにかく申請してみよう!
そして、案外簡単に商標登録も取れたのでした。
こどもたちがする劇で歌やダンスが入る華やかなイメージ!
「こども歌劇」としてスタートしたのです。
原案のこだわり
こども歌劇は全12作品ありますが、たった一つ「MOMOTARO」を除く11作品は全て原案からオリジナルです。
なぜか・・・
こどもは全員オリジナルだからです。
その時代、その時の楽しさ、面白さ、感動をこどもたちに体験してほしい、感じてほしい、そのためにはどんなお話がいいのだろう・・・
既存の昔話やおとぎ話はその時代に書かれたもので文章・本として成立したものです。
「舞台で演じること」を目的に書かれたものではありません。
素晴らしいお話ばかりですが、PETIPAは「こどもが舞台で演じること」それで感動を呼ぶことを目的としてスタートします。
ですから原案からオリジナルということなのです。
脚本のこだわり

こども歌劇全作品の作者の谷口真実子は演劇の世界で育ちました。

この脚本のこだわりの文章は今後、作者のまみっち(谷口真実子)自らの言葉で書かないと本当のこだわりをお伝えすることができません。
もう少ししたら作者の言葉としてお伝えできると思いますので、私が代わりにアップすることは今は致しません。
もう少しお待ちくださいね!

保育雑誌の劇の脚本との違いに触れていきます。

教材をすでにお持ちの方はお分かりでしょうけれど、脚本は縦書きです。
日本の演劇界の脚本は原則縦書きです。

理由はいくつかあります。

もちろん日本語であるから、というのも大きな理由です。
保育雑誌の劇の台本は横書きのものも少なくありませんね。
縦書きのどこかいいのか・・・
見ていただくとよくわかりますが、脚本ページの上部に余裕をとっています。
この空白の部分に、音響や照明の入り具合などを書き込むようにしているからです。
すると、この台詞がきっかけで音楽が入るとか、この台詞までに照明がフェードアウトする、ということが一目でわかるのです。
進行状況が同時に目で確認できるわけです。
もしも横書きだったとしたら・・・
左部分が台詞の頭になります。
そこに音響などを書いたとして・・・ページが変わると・・・途切れてしまいます。
これはわかりづらいですね。
縦書きであると、ページをめくっても上部に書いていることがつながっていきますので、流れがスムーズに追っていけます。
だから舞台の世界の脚本は基本縦書きなのです。
今まで私たちは横書きの脚本をいただいたことがありませんので、これが当たり前と思っていました。保育教材の横書きの脚本になってしまうのは、他に譜面を載せたり、本の構成上仕方のないところがあるのかもしれません。
とにかく劇をスムーズにしていくためには、縦書きの脚本はとても使いやすいと思いそうしています。
譜面は別にしているところもこだわりの一つです。
読み聞かせ&脚本が一冊・・・のこだわり


「こども歌劇」という教材はあくまでも先生の教材です。
絵本とは違います。
読み聞かせ文が先にあるというのは、まず先生がこどもたちに読み聞かせをして、イメージやストーリーを教えてあげるためです。
そのための最低限の挿絵をつけています。
読み聞かせだけではなく、ペープサートや紙芝居にして遊びながらこどもたちに理解をさせている先生もいらっしゃいます。
その後に脚本が付いています。
一冊の本にしているのは、読み聞かせ文のこの部分が脚本となるとこうなる・・・という先生の勉強にもなりますし、コンパクトになっているので練習の時にも便利だからです。 クラスの人数も様々です。
人数の多いクラスだと、読み聞かせ文のこの部分の人数をもっと出してもいいのかな・・・などと考えやすくもなります。
挿絵のこだわり


こども歌劇全12作品の読み聞かせ文には全てモノクロの挿絵をつけています。
先ほど書いたように、先生のための教材ですから絵も特別にこども向け、とは意識していません。
カラーにしていないのも、先生方にあまりイメージを固定して貰わないようにしているからです。
勿論こどもたちに見せていただいてもOKですし、中には挿絵をコピーしてこどもたちに自由に色を塗らせて遊ばせている先生もいらっしゃいました。
楽しいですね!
台詞や歌の練習だけが劇の練習ではありません。
例えばその劇に出てくるお城の絵に色を塗って遊ぶのも想像力を膨らませて、そこに登場する人物を演じることの素敵な練習です。
舞台人が人物を演じる時には「この人はどんなところに住んでいる人なのか、どんな環境で生まれたのか・・」と掘り下げることに似ています。

全12作品の挿絵も色々な方が描いてくださっています。
例えば「MOMOTARO」ですと、劇画タッチの絵にしたかったので、そういう画風の方。「ヨーホー・たからさがし」は、なんと有名なアニメプロダクションに所属していた方が描いてくださっています。ワクワクする冒険ストーリーにぴったりです!
ほのぼの物語の「ポンちゃんにじをかく」は絵からもほんわかした可愛い感じが受け取れるように、そんなタッチが上手な方に描いていただいています。
こんなところにもPETIPAのこだわりがたくさんあります。
模範演技DVDのこだわり



「こども歌劇」セットの中で、この模範演技DVDの制作にはかなりのエネルギーが費やされています。
昔、まだ録画ということもできなかった時代から今はいつでもどこでもスマホで動画を見られる時代になりました。
目から入る情報量の多さもすごく、昔はテレビで喋っている人の言葉はそのまま画面を見ながら聴いていましたが、今は喋っていることと同じ言葉がテロップで映し出されている場合も少なくありません。
それだけ目からの情報をキャッチするようになっているわけです。

劇の練習をするにあたって、まずはこどもたちにストーリーを聞かせたり、イメージを膨らませるために紙芝居などを作ったりして、そこから配役をきめ練習に入っていきますよね。
でも演出・演技指導するにも、こどもたちは何をどうやっていいかわからない。
先生もこどもたちをどう動かしていったらいいかわからない・・・そんなところから練習に入るのは相当な苦労があると思います。

この模範演技は先生が見るだけでも演技や演出の勉強になるようにしています。
模範演技をしている人も演出も振付も全員が舞台のプロです。
携わる人全員が舞台のプロで制作しています。

ここが大きなこだわりです。

お話の主役は一人かもしれませんが、それをダブルキャスト・トリプルキャストで進行していかなくてはいけない発表会です。
どこでチェンジするか、そして全員が公平に出演する工夫も。
その場その場の主役、大切な役があります。
舞台には不必要な役なんて一つもありません。
全員の役が必要な役なのです。
セリフを言う人だけが大切でもありません。

ではセリフを言っている以外の人の演技は?
群衆の演技はどうしたらいい?
どうやったら後ろの人まで見えるようにできるかしら?
サポートが必要なこどももみんなと一緒に演技できるようにするためには?
などなど演技・演出には難しいことがたくさんあります。

でも一番大切なのは・・・

こどもたちが生き生きと演技できること!

これにつきますよね。
そのためにも、まずは模範演技で「行き着く先の理想形をイメージする」ことがとても重要だと考えます。
真似をするために模範演技があるのではありません。
脚本に沿って、最終的にどうやって感動する劇にしていくか。
その最終地点を見ることで、そこに頑張って行こう!と言う気持ちにもなり、練習方法も見えてきます。
先生一人で全員の演技をつけていく途方もない作業を「楽しく」見て参考にしてください。
もちろんこどもたちと一緒に模範演技を見てくださったら嬉しいですよ。
こどもたちは一度見ると「この役やりたい!」とすぐに言うそうです。
すぐに動きも覚えますし、何より役の本質をわかってくれます。
動画で育った世代ですから動画から入るのは自然なことです。
そのさきに練習していくことによって、絶対に真似に終わりません。
先生もこどもたちもあくまで基本の模範演技からどんどん膨らませてオリジナルな演技を育ててください。
そのこどもの個性によって同じ言い方をしても変わってくるはずです。

それから少し専門的なお話になりますが。
舞台には「約束事」(ルール)があります。

例えば・・・
皆さんの見ている「画面」はその物語の一部を切り取って見ているわけです。
見えている舞台上のことだけが大切なのではなく、それは大きいお話のその部分を見ているわけです。だから登場・退場はとても大切です。

おじいさんが登場する・・・
そのおじいさんは突然おじいさんとして出現するわけではありません。
具体的に言うと、舞台の袖(舞台に出るために控えているところ)からおじいさんで登場すると・・・
そのおじいさんは見える前からおじいさんなので、その舞台上で生き生きできるわけです。

つまり袖幕というのは「見えていないもの」なのです。
だから袖幕というのは触ってはいけないものなのです。
何故か・・・「舞台上のその前の部分であるところ」だからです。
見えないものは触ることができません。
もちろん袖幕から顔を出して手を振る・・なんてことは絶対にいけないことはこれでお分かりいただけますよね。

こんな難しいことをこどもたちに教える必要はありませんよ(笑)

でもなぜ登場・退場が大切なのか。
なりきるとはどう言うことなのか。
その場の主役よりも前に前に出ることがいけないのは何故か。
などなど文章に点や丸があるように、舞台にはきちんとしたルールがあります。

舞台の使い方も勉強できるようにしています。
どうしても主役や格の高い役はセンターに置きたくなりますが、舞台の対角線を使ったりすると役の格が表現できたりするのです。

そういうちょっとした演出法も楽しく見ていくうちに役立つことがたくさんあります。
やはり全員が舞台人で、それもいろんな劇団などで主役級の俳優さん達ばかりが演技をしてくださっていますから納得していただけると思います。

お芝居だけのストレートプレイではなく、ミニミニミュージカルです。
歌いながら、踊りながらの演技はまた違います。
歌いながらの演技でも必ず声は前に届くようにしなければいけません。
そんなところも参考にしていただけたら嬉しいです。
四人舞台上に出ているとしたら全員が同じポーズにならないように。
そして四人でバランスの取れた構図になるように。
そんなことも考えて演出しています。

そして何より・・・

「こども達が生き生きと引き立つ」演技ができるように考えて演出しています。
舞台で役を演じるこどもたち自身が心から楽しくできるように、無理な演技や演出をしないようにしています。

舞台のプロの一番のこだわりのところです!
演技・演出・ダンスのレクチャーが収録されています。


これは特に力の入っているところです!

模範演技は物語全部お芝居と歌・ダンスで通して収録していますが、その後特別レクチャーとして、演技・演出・ダンスのレクチャーを収録しています。

・ 具体的にどのような演技をすればそれぞれの役を体で表現できるのか。
・ 場面によって舞台の使い方の工夫やコツ。
・ こどもたちにどのように指導していくのか。
・ 劇中のダンスをゆっくりレクチャーしてくれます。
・ 感動を与える演出法や演技
・ 衣装や小道具のアイデア

・・・などをマンツーマンで研修を受けているようにレクチャーしています。
ただセリフを言わせるのではなく、演じるこどもたちが心から感じて体験していけるように、そのための具体的な指導法はぜひ習得してほしい事柄です。
それぞれの作品ごとにレクチャーはついていますが、これはどんな劇にも通じることですので他の作品をするときにもきっと役立って、先生方のスキルアップにつながります。
音楽にはこだわりがいっぱい!
劇に必要な音楽には、まず主題歌・挿入歌・BGMがあります。
こども歌劇は対象学年によって分けられています。
一番小さい2歳児〜年少さん向けには、園生活でよく歌っている歌(例えばきらきら星などや童謡など)のメロディを使い、歌詞は劇に合うようにPETIPAが作曲している作品があります。
もちろん著作権フリーの曲しか使用していませんが、編曲・アレンジはきちんと作品に合うようにしています。
例えば「オニオンリング星のカレーライス」は「ロンドン橋落ちた」に歌詞をつけていますが、劇に出てくるジャガイモやニンジン、お肉・・などの役によって曲のアレンジを変えています。 よりその役が表現しやすいように、と細かいところまで配慮しているのです。

主題歌だけではなく、挿入歌や挿入音楽も工夫をしています。
劇をスムーズに進行していくためには「場面転換の音楽」を入れてその間に入退場するとすごくスピード感が出る場面転換ができます。
例えば「ヨーホー・たからさがし」では主題歌は「フニクリ・フニクラ」でこどもたちはとてもよく知っているリズミカルな曲です。
場面転換の音楽は「クシコスポスト」をアレンジしています。
場面転換の曲をこれ、と決めておけば、この曲を聴けば入退場である・・・とこどもたち全員が理解しますので、どんな役のこどもでも、何場面も出るこどもでも練習中からとてもやりやすいはずです。

もちろん既成の曲ではなく、オリジナルの曲もたくさんあります。
その作品に合うように作曲の先生と念入りな打ち合わせをして出来上がっています。
まずはこどもの音域を考慮に入れ、覚えやすくこどもたちが何度でも歌いたくなるような楽しい音楽に出来上がっています。
作曲家の先生は、音楽療法士の資格を持ち、こどもミュージカルを手がけている先生や大手音楽会社の現役講師(こどもクラス担当)もいらっしゃいます。
歌劇の作曲をされている先生は今風な曲作りも素晴らしい先生です。
そしてもう一つ。
こだわりの音楽を全て収録したCDがついています。

「こども歌劇」には先生やこどもたちのことを最大限に考え抜いて作った曲やBGMを全て収録したCDがついています。
そのCDを使えば劇中の歌やBGMはCDのスタートボタンを押せばOK!というふうにしています。
何度も出てくる主題歌もBGMも脚本の通り進行できるように、その都度何度も収録しています。
つまりCDの曲を元に戻してONしないでもいいようにしています。
劇の進行には人手がいりますよね。
音楽担当の先生の手間や間違いを少なくする上でも順番通り曲が収録されていることは安心につながると思ってそうしています。

そして大切なのは・・・
CDを使って練習もできます。
音楽はただのカラオケではありません。
もしくは歌まで入っていて口パクできるような曲でもありません。
「模範の歌」ということで、プロの歌手・舞台人(模範演技で出演してくださっている方です。)が歌入で録音しているバージョンと歌を抜いてカラオケとして使えるバージョンも収録しています。
つまり、本番までしっかりピアノで音をとって練習して、模範の歌入バージョンでも練習し、本番では歌なしのカラオケバージョンで発表!・・・ということができます。
歌は聞き覚えで歌うことはあまり推奨できません。
最初はちゃんとピアノ(単音で十分です。)で音にはめて練習。
その後伴奏に乗っけていきます。
でも歌詞を覚えるのに時間がかかりますから歌入で練習するのもいいですね。
こどもたちはすぐに歌詞を覚えてしまいます。
そうするとカラオケで元気いっぱい歌ってくれることでしょう。

そうは言っても「どうしてもピアノ伴奏じゃないといけない」との決まりがある園も多いですね。
そんな先生のために譜面もついています。
ピアノで弾きやすい譜面がついています。

昔は全国のほとんどの園がピアノ伴奏で劇の進行をしていましたが、この頃はCDを使って進行する幼稚園・保育園も増えてきています。
もう先生方の世代ではダウンロードした曲をスマホで聞くのは当たり前の時代ですよね。
お気に入りの曲を聴いてテンションを上げたり、元気になったり、勇気をもらったり・・・
それぞれいろんなアレンジがあり、音の種類もさまざまです。

でも・・・まだ園では・・・

劇はピアノ伴奏じゃないといけない・・・そう決まっているところも多いようです。

保育者の先生になるためにはピアノが弾ける、というのが必須になっています。
でも小さい時からピアノを習っていた先生は楽々かもしれませんが、全ての先生がピアノが大得意!というわけではありませんよね。

ちなみに私が入学した宝塚音楽学校でもショパンやリスト、ベートーベンをバリバリ弾ける子もいれば、宝塚音楽学校に入学してから初めてピアノを始める、つまりバイエルから・・・という子もいたのですよ。
それでもピアノのテストはあるわけで・・・
もちろんその人の伸びしろのテストですから、まともにバイエルの人とショパンの人の技術を比較するというものではありません。
しかし、バイエルから始める人の大変さは本当にすごい苦労ではあったと思います。

そのようにピアノの技術には最初から差があります。
だからと言って先生の指導力や劇の評価に差がついてしまうのは残念だと考えました。
ピアノが苦手でもその他のことが得意な先生はたくさんいらっしゃいます。

発表会の劇のピアノ伴奏が重くのし掛からないようにするために色々な工夫をしています。

その一つとして、譜面にした時にほとんどの曲を「ハ長調」で作曲していただいています。

作曲家の先生にしてみればこれはなかなか難しいお願いではありましたが、幼稚園・保育園の先生の事情をお話ししてほとんどの曲をハ長調で仕上げていただいています。
このことは保育者の先生とPETIPAの今までのお付き合いの中で、いろんなことをお聞きしてピアノに苦労されているということが非常に多かったので取り入れました。
これを聞かれた先生方は本当に喜んでくださっています。
「劇がすごく良かった!!」と言われるのは「ピアノ伴奏がすごかった!」ということではありません。
どれだけこどもたちが楽しく、心から歌えるか、音楽に合わせて踊れるか、動けるか・・・ですよね。先生が苦痛になるほどの伴奏の練習や心労を重ねることはやめようと思いました。
ですから譜面をご覧になって、「もっと難しい伴奏のほうがいい。」と仰る先生がいらっしゃるかもしれません。
でもそれくらいピアノの得意な先生は、この譜面にもう少し付け加えてください。
アレンジしてくださって全然OKです。
あくまでもこどもたちが歌いやすいように、楽しく動けるようにということを考慮にしれて譜面にしていますから。

本番はCDを使うけれどお部屋での練習はピアノを使う、という園もありますよね。
そんな時にもぴったりです。
歌のメロディーの音一つ一つはピアノできちんと確認しながら練習できます。
それが一番です!

これらのことは保育者の先生とPETIPAの今までのお付き合いの中で、いろんなことをお聞きしてピアノに苦労されているということが非常に多かったので取り入れました。
「こども歌劇」を活用してくださっている先生方は本当に喜んでくださっています。

実技研修ができなくてもダンスや劇はできる!

このコロナ渦で実技研修は全く無くなってしまいました。
この先今までのようにみんなで集合しての熱気あふれるダンス・劇研修がいつできるのかまだまだ見通しは立っていません。
でもこの時期をチャンスと捉えることにしましょう。
研修だけでダンスや劇を習得したり、指導法を学べるのではなく、いろんな方法でたくさんの行事のダンスや劇は習得できるはずです。
先生方ご自身が笑顔で自信を持って指導できる教材を提供することがPETIPAの使命だと信じています。
心から「楽しい!」と思えるダンス、「心から感動できる」劇を生み出して先生方に活用していただけるようにPETIPAはこれからも一歩ずつ前進していくつもりです。

大変な長文を読んでくださってありがとうございます。
まだまだ書き足していきたいこともたくさんあります。
画像もつく加えていきたいのですが一度にはできていきません。
少しずつでもアップしていきますのでまたご覧いただけたら嬉しいです。

PETIPAの思いのこもった作品の数々

今全国で爆発的に人気の感動の作品「夢の色ってどんな色?」
卒園児さんに向けてエールを送ります。
夢を持って、胸をはって前に向かって進んで言って欲しい!そんな願いを込めて作った感動の物語です。
こちらに詳しくアップしていますのでぜひご覧くださいね。
      ⬇︎

年長さんのダンスも絶対感動させたい!
「さすが年長さん!」を言わせたい!
そのキーワードは「かっこよさ!」です。
こちらも写真や動画を入れながら丁寧に説明していますのでご覧くださいね。
      ⬇︎
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